女性は動物のメスに相当する。生物学的には、女性性の根拠は、まず女性外性器および内性器に求められる。 出生時に女性外性器の存在が確認された人間は、とりあえず女性であるものと認められる場合が多い。 現代医学の立場から言えば、外性器だけでなく内性器もまた重要である。女性は、卵子を生産し種々のホルモンを分泌する卵巣、胎児を体内で育てるための子宮といった器官を持っている(二次性徴)。 * 女性の場合、思春期(9-10歳ごろから15-16歳ごろ)に卵巣が発達し、女性ホルモン分泌が増える。内性器・外性器が、発育する。 * 外見からは、まず乳房の発達から始まり、陰毛・腋毛が生え始める。初経を見る1年前後は外見上急速に発達する時期であり、皮下脂肪が増え、男性に比べて骨盤が広くなり、身体が丸みを帯びる。 このような生物学的性差は根本的には、染色体の型に由来する。上記のような解剖学的な意味での女性は、多くの場合(性染色体)としてX性染色体のみをもつ (XX)。 発生の段階では、積極的なミューラー管のアポトーシスを起こす因子が存在せず、ウォルフ管から男性生殖器の一部を誘導するホルモンがないために、自然にウォルフ管のアポトーシスが起こり、ミューラー管が発達する。 様々な遺伝的または外的要因により、上記に厳密には当てはまらない例も存在する(半陰陽の記事も参照のこと)。しかしながら、概ね上記に当てはまれば通常その人は、女性と見なされる。そのボーダーライン上の判定は、非常に難しく多分に個別的であるが、染色体型はその判定に大きな役割を果たす。 性染色体がXY型またはXO型で発現が女性である例はあるが、その多くは本人も周囲も女性として受けとめられている。前者は、例えばY性染色体上の因子によって作られるアンドロゲンの受容体が機能しないアンドロゲン不応症や、男性ホルモンの分泌障害である副腎性器症候群などであり、後者はいわゆるターナー症候群である。 また、まれにこうした生物学的な性別を受容することを困難とする人もあり、性同一性障害と診断されるケースもある。ホルモン剤の投与や外科手術などで、性的な特徴を外見的に変更することも行われる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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